ご相談
片付け・整理2026年5月28日

親の物の整理、何から始める?順番のお話

by 稲葉ヨースケ

「親の物が、なかなか捨てられんのよ」

これも、本当によく聞くお声です。

タンスの中の手紙、 台所の食器、 引き出しの奥の領収書、 庭の盆栽。

一つひとつに思い出が宿っていて、 ゴミ袋に入れる手が、どうしても止まる。

ご家族でお片付けに入って、半日かけて、 ようやく段ボール1箱、ということもあります。

それは、悪いことではありません。

「すぐに捨てない」のは、ご家族の優しさ なんです。

ただ、優しさだけでは前に進まないのも事実で。

順番を少しだけ整えると、楽になります。

ワタシが現場でお伝えしている、4つの順番をお話しします。

タンスの中の、手紙


順番 1:「使う・残す・迷う」の3分類で、まず物理的に分ける

最初のステップは、 判断ではなく、仕分け です。

ひと部屋に入って、 目の前の物を一つひとつ手に取って、 3つの箱に分けていきます。

  • 使う箱 … いま自分や家族が使う/使えそうな物
  • 残す箱 … 思い出として残しておきたい物
  • 迷う箱 … いま決められない物

ポイントは「捨てる」を最初の選択肢に入れないこと。

「捨てる」を考えると、手が止まります。

「迷う」に置けば、いまは判断しなくていい。

後で見返したときに、案外スッと 「これはもう大丈夫」と思えるものです。


順番 2:思い出の品は、いちばん最後に

タンスの中の写真、 手紙、 母子手帳、 卒業証書、 孫の絵。

こうした「思い出系」は、 最初に触ると消耗します。

なので、 家全体のお片付けが7割くらい進んでから、最後に向き合う のがおすすめです。

そのころには、 ご自身の気持ちも整理がついていて、

不思議と 「これは残す、これはありがとう」と 決められるようになっています。

色褪せた、記憶のページ


順番 3:兄弟・親族で「持って帰りたい物リスト」を共有する

実家のお片付けで、 いちばん揉めるのが、

「あの茶碗、自分が欲しかったのに勝手に捨てられた」

というやつです。

これを避けるために、 お片付けに入る前に、 ごきょうだいやご親族にひと声。

「実家、来月から少しずつ片付けようと思うんやけど、 欲しい物あったらリスト送って」

メモ書きでも、LINEでも構いません。

先に伝えておくと、 後の禍根がぐっと減ります。

来られなくても、 写真を送ってお伺いする、 それでも十分です。


順番 4:業者は、最後の最後に

不用品回収業者さんにお願いするのは、 ご家族の手でやれるところを、やりきったあと がおすすめです。

なぜかというと、

業者さんに最初から全部任せると、 本来残せたはずの思い出の品まで、 流れていってしまうことがあるからです。

逆に、 家族で7〜8割片付けたあとに、

「残った大物(タンス・冷蔵庫・ピアノなど)だけお願いします」

というご依頼の方が、 費用も抑えられて、 心の納得感も残ります。


実例:庭石をそのままにした、津のお話

津市の80代のお母さまが施設に入られたあと、 息子さまから「全部、片付けて売りたい」と ご相談いただきました。

何度かご一緒に現地を見るうちに、 息子さまが、ぽつりと。

「庭の石、母の宝物やったんよ」

買い手の方にもそのお話をお伝えして、

庭の風景ごと、お引き継ぎ することに。

お母さまの石は、 いまもその庭にあります。

ご家族の物には、 お金には変えられない時間が宿っているもの。

順番さえ整えれば、 急がずに、丁寧に、 進めていけます。

庭の石、母の宝物


「うちの片付け、どこから手をつけたらいいか」 というご相談も、よくいただきます。

ご状況をお聞かせいただければ、 おおよその進め方をご一緒に組み立てます。

ご相談はこちら →

ご実家のことで、お悩みでしたら。

ご住所と簡単なご状況だけで、おおよその選択肢をお話しできます。
ご相談は無料です。

ご相談ください
Other Notes ・ 他の記事

こちらも、よろしければ